蒸し暑くなってくると、香りを楽みたいけれど、ニオイがこもったり、汗と混ざって濁ってしまったりするのではないかと心配になることも。美容アイテム選びのスペシャリストである美容ジャーナリスト・永富千晴さんは、夏はどのように香りを選んでいらっしゃるのでしょうか。お話を伺いました。

香りのアイテムは種類が豊富。特徴を生かして楽しむのが夏の流儀
「日本の夏は気温と湿度が高いため、香りによっては目立ちすぎてしまうことがあります。皮膚温も高くなって汗をかきやすいので、香りが混ざることもあります。ですので、夏の香り選びは、暑さと共存できること、混ざっても崩れにくいことを考慮したいと思います。
香りといってまず思い浮かべるフレグランスは、軽やかなものや涼やかな印象の香りを選びたくなります。名香揃いの『ルイ・ヴィトン』は、2種類をミックスして使うことも提唱しているので、混ざることを想定して濁らない設計になっていると感じます。このように、重ね使いもおすすめしているブランドのフレグランスなら、夏も安心して使えるでしょう。
香りの楽しみ方は、フレグランス以外にもあります。軽やかに香りを楽しめるアイテムとしておすすめしたいのが、ヘアフレグランスとハンドクリーム。特にフレグランのラインから発売されているものは、軽やかながらも香りが豊かで、満足感が高く感じます。こちらも『エルメス』や『ゲラン』といった名香が揃うブランドから発売されているので、妥協することなく好きな香りを楽しめます」(永富さん)
そこで、永富さんが今季おすすめの香りのアイテムをご紹介いただきました。
「髪が風になびくたびに幸福度が高まるシプレ系のヘアミスト」(永富さん)

「繊細なミラクルベリーや深みのあるオークウッド、パチュリが織りなす唯一無二のシプレ系。フレグランスでも人気の香りのヘアミストです。エアリーなミストが優しく髪を包み込んで、艶やかさも出ます。香りのもちもよく、風にのってふんわりと香りを楽しめます」(永富さん)
「すずらんとローズが織り成す繊細かつ華やかさは夏の日差しにぴったり」(永富さん)
「時代を切り開くルイ・ヴィトン ウーマンを讃えるeLVesの新作。ほかの香りと重ねても楽しめるラインなので、香りが濁ることなく楽しめます。ローズの中にフレッシュなスズランと官能的なアンバーノートが加わり、華やかさと涼やかさを演出してくれます。仕上げに加えられたパチョリは、長時間に渡って香りが高らかに響くアクセントになっているので、品よく長持ちします」(永富さん)

「ゲランのスキンケアと香りの知見から生まれたハンドクリーム。ベタつきなく手肌を整えながら香りをほのかに残してくれます。ローズ ロッサは、夕暮れに染まる花々をイメージしたインテンスな香りで、夏の暑さにもマッチ。ハンドケアした残りを首筋にもなじませたりして香りを堪能しています。愛らしいパッケージで、気分も上がります」(永富さん)
フレグランスにも定評のあるブランドには、夏でも心地よく香るアイテムが揃っているのですね。永富さんのセレクトをご参考に、蒸し暑さをも味方につける香り選びをしてみませんか。
※掲載している商品の価格は、すべて税込です。撮影はご本人によるもので、商品はすべて私物です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 越後有希子